
お菓子作りに「失敗」はない。すべて「経験」になっている。
お菓子事業
商品開発
M.H
PROFILE

商品開発
M.H
- 出身学部
- 人間健康学部
- 出身地
- 山梨県
- 所属部署
- 商品開発課洋菓子・チョコ
- 趣味
- バスケ・子どもと遊ぶ・筋トレ
- 座右の銘
- 挑まなければ、何も始まらない。
- 経歴
- 2015年4月:製造コースにて入社
2020年8月:商品開発課ケーキ・デコ
2023年7月:商品開発課洋菓子・チョコ
DISCUSSION ー 01
お菓子作りに「失敗」はない。すべて「経験」になっている。

シャトレーゼに入社したきっかけは何ですか
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インタビュアー
どんなデザートが好きだったんですか?
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商品開発
M.H
当時はシュークリーム、エクレア、ミルクレープ…この辺りをたくさん食べていました!
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インタビュアー
Hさんは製造コースでの入社でしたよね。何年くらい製造を経験したのちに今の開発部に異動になったのですか?
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商品開発
M.H
僕は製造コースで入社して、デコレーションケーキを作るラインに3年とスペシャルイチゴショートケーキのラインに1年半、合計で4年と半年の間、製造を経験した後に開発に異動になりました。
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インタビュアー
商品開発に異動したきっかけは何かありますか?
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商品開発
M.H
4年半の製造経験、ケーキの製造過程を学んでいく中で、「このケーキはどういう過程で製造、販売をすることになったんだろう」と製造するよりも前の段階を学びたいと思ったときに、その年にたまたま商品開発の社内公募があり応募をしたのがきっかけです。
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インタビュアー
商品開発は人気の部署だと思うのですが、公募の際の試験等は難しかったですか。
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商品開発
M.H
人気はあると思います。難しいということはなかったですね。お菓子作りをしたいという根本の気持ちは製造にいてもどこにいても変わらないので、「自分の知識を深める為に商品がゼロから作られているところをもっと学びたい。」その部分を誠実に伝えて、商品開発に異動をさせていただきました。
DISCUSSION ー 02
心掛けているのは子どもからお年寄りまで幅広く受け入れられるような味づくり。


新商品を考えていく中で、お客様のニーズはどのように捉えていますか。
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商品開発
M.H
流行りのトレンドを日々学んでいく、リサーチをすることは日々心掛けています。開発をして行く中で原料を取り扱う企業の方と商談をすることがあるのですが、市場でこんなものが流行っていく、こういった原料を使ってみてはどうかというお話もいただくので、参考にしています。あとはマーケティング部の方たちからも情報をいただいて、今のニーズに合った商品であったり、これから流行るであろう商品を一緒に考えながら試作をしています。
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インタビュアー
プライベートで参考にしているものはありますか。
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商品開発
M.H
プライベートではシャトレーゼではないお菓子屋さんやケーキ屋さんに行くことがあります。その中で、気になった商品や美味しいと感じた商品をチーム内で共有して再現してみるといったことをしています。基本的にはマーケティング部から来た企画を元に試作をしているのですが、最近ではテリーヌの話があったので、以前食べてみて美味しかったお店の味をベンチマークにして味を近づけたこともしました。そこからはそのお店との差別化、そこではできないけど、シャトレーゼでならできるワンランク上のテリーヌを試作しました。
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インタビュアー
Hさんにはお子さんがいらっしゃるかと思うんですけれども、お子さんにもお菓子を作ることはあるんですか?
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商品開発
M.H
まだ子どもは小さいので、子どもにお菓子を作ってあげたことはないですね(笑)。家でお菓子を作ることはないです。
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インタビュアー
大きくなったらぜひ作ってあげてください!
今シャトレーゼに来ていただいているお客様が求められている味はどのようなものですか。 -
商品開発
M.H
これが難しいところなんです。シャトレーゼは老若男女に愛されるお店なので、ターゲットを絞ってしまうとなかなか手に取ってもらいにくいという意見をいただいてしまうので、ある程度ターゲットは決めるのですが、それでも子どもからお年寄りまで幅広く受け入れられるような味づくりを心掛けています。ピンポイントに誰かに刺さるようなアイテムをなかなか生み出せてはいないんですよね…。
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インタビュアー
お菓子作りをして、その全てが商品化するということはないと思いますが、お菓子作りをする中で失敗した経験はありますか。
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商品開発
M.H
お菓子作りをする中での「失敗」というものはほとんどないと僕は思っています。それがすべて自分の経験になっているので、それらを積み重ねることが商品につながっているからです。消費者であるお客様に必要とされる味づくりをすることが僕らの仕事なので、日々経験を積み、模索しながらお菓子作りをしています。
DISCUSSION ー 03
繰り返し何度も試作をしての商品化。思い通りにいかないからこその達成感。

商品開発部でのやりがい
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商品開発
M.H
やっぱり自分が試作をして、商品化させたお菓子を発売!それを成し遂げたときっていうのが一番達成感、やりがいなんじゃないかなと思います。特に印象に残っている商品が「チョコパイ」です。この商品は食べやすさに特化させたくて何度も試作を重ねて商品化が決まったのですが、工場でのテスト製造では焼成時に生地が縮んでしまって思っていた形に焼けなかったんです。仕込みの時間や生地のカットサイズなどを何度も試行錯誤して、工場の方と何度も打ち合わせ、テストを重ねてきました。それだけ苦労した商品なのでとても思い出深いです。
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インタビュアー
自分が作った商品がお店に並ぶのはうれしいですよね。一つの商品を試作、商品化するまでに大体どれぐらいの時間がかかりますか。また、発売までの行程も併せて教えてください。
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商品開発
M.H
発売までの期間としては、一番最初にこんな商品を作ろうと決まってから発売になるまではだいたい5ヶ月ぐらいかかります。
まず最初にマーケティングからコンセプトやどんな商品を出したいかといった企画書が下りてきます。それをもとに一度試作をして、マーケティング部と打ち合わせを行います。意見を出し合い、試作を繰り返し、イメージ通りのお菓子ができたら、商品化会議に提出、決裁を取ります。
決裁が下りたら、そのお菓子が賞味期限前や配送途中にお菓子が悪くなってはいけないので日持ちテストや配送テストを行い、品質の調整を行います。
品質に問題がなければ、製造ラインで量産テストを行います。手試作では少数のお菓子しか作れないので、問題点がなかなか浮き彫りにならないんです。ここまではうまくいっていたのに、量産しようとするとうまくいかないということは結構あるんです。
製造テストでも問題がなければ、ここで商品開発としての仕事は終わります。
発売日に向けて、製造部の方で日程調整を行い、本製造、発売という流れです。
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インタビュアー
お菓子だとか食品のものには全てに原材料名や栄養表示がありますが、そういったものもHさんが作るんですか?
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商品開発
M.H
そこは開発の中でも書類に特化したメンバーがいるので、試作者が配合を組んで、社内ツールで作成し、書類メンバーに引き渡します。書類チームが栄養計算や原材料表示を作成してくれるのでチームプレイやってます。
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インタビュアー
商品開発はチームで行っているのですね。何種類のカテゴリーに分かれて開発をしているのですか。
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商品開発
M.H
今は「ケーキデコレーション」、「チルド」「洋菓子・チョコ」「和菓子」「アイス・冷凍販売」それに「研究開発」の6チームに分かれて開発をしています。
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インタビュアー
6つのカテゴリーに分かれているんですね。「ケーキ」と言ったらクリスマスが一番繁忙期なのかなと思うのですが、Hさんの「洋菓子・チョコ」はいつ頃が繁忙期になるんですか。
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商品開発
M.H
各種イベントがありまして、母の日・こどもの日にもチョコレートは販売しています。一番の繁忙期というと、ハロウィンやクリスマス、バレンタインはやっぱりチョコカテゴリーはとても忙しいですね。チョコレートだけでいうと、バレンタインが一番メインですので、10月が一番忙しく試作をしています。
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インタビュアー
ありがとうございます。商品開発の皆さんは製造から異動してきたのですか?
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商品開発
M.H
今のチームはそうですね、みんな何かしらの製造を経験してから開発に異動してきています。昔は「総合職」での募集のみで、大体製造に配属だったので。
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インタビュアー
製造コースの方から商品開発の異動があるんですか。
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商品開発
M.H
そういったことはないですね。ただ、一度は製造を経験した方がいいとは思っています。というのも、手試作ではOKだったのに、製造ラインには乗せられないということはよくあります。そのラインの特性に合った商品を作りたいんだけど、このラインには当てはまらないなということも製造を知っていると分かるので、頭の中で工程を組み立てる際にこの工程があるからこの商品のこの充填はできるなとか、あのラインだったらこんな機械だからあの難しい絞りはできないな、単発的な絞りになってしまうなとか、そういったラインの特性を知ってると自分の仕事がやりやすくと思うので。
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インタビュアー
なるほど。各製造ラインでも個性があるんですね。開発の人は何年ほど製造で経験を積んで異動しているのですか?
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商品開発
M.H
厳密には何年製造にいたから異動といったことはありません。しかし、やっぱり製造とは違う専門性が問われる部署になるので、製菓の知識がある人の方が仕事を始めるにあたってはやりやすいかもしれません。もちろん知識がなくてもできないことはありません。しかし、“味づくり”というのを仕事としてやっていかなければならないので知識がないに越したことはないですね。
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インタビュアー
Hさんは大学はスポーツ系とのことでしたが、何か苦労したことはありますか。
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商品開発
M.H
ケーキの製造を4年半経験したので最初はケーキの開発に入ったんです。ケーキの組立てや絞り方、絞りの種類、クリームの状態というのは製造でたくさん学んだので知識という部分においては特に苦労をすることなくスムーズにできていたと思います。
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インタビュアー
ありがとうございます。これから就活する方たちに何かアドバイスがあれば教えてください。
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商品開発
M.H
好きなお菓子を食べるということはもちろんですが、食べる前にその商品がどんなデザイン、パッケージがされているのか、どんな見た目でどういったトッピングがされているのかを観察してみてください。また、食べたときの匂い、バターの風味なのか乳臭くないかなど…そういったところを気にしながら食べてみると開発に来た時にそれが経験になります。自分だったらどんな見た目のものを買いたいとか好みもあると思います。それが「お客様の気持ち」です。味は美味しいんだけど、この見た目だと買うのはな…て思うこともあるかもしれません。売り場であっても、ここに置かれてるからみんな手に取るよね、この商品美味しいのにこんなに端っこに置いてあったらなかなか手に取ってもらえないのかなとかそういうところに目を向けながら、お店に入ったり商品を手に取ったりするとまた違う観点で気付きがあると思いますので試してみてください。
思い残すことなく今ある時間を大切に、たくさん遊んで、いろんな経験をしてきてください。どんなことでもたくさん経験した方が社会人になってから役に立つことがあると思います。様々なことにチャレンジして社会人になってください!

商品開発
M.H
実は大学では食に関わることではなくて、スポーツに関することを学んでいたんですが、運動をしている中でお菓子やデザートを食べる機会が非常に多かったんです(笑)。
僕はお菓子が非常に好きで、お菓子を食べていく中でお菓子の製造工程を一から勉強したいと思い、入社をしました。