INTERVIEW

シャトレーゼの“ひと”

モノづくりが好き。ロボットづくり全てに携わって何かを成し遂げたい

お菓子事業

エンジニア

T.N

PROFILE

エンジニア

T.N

出身学部
工学研究科 未来ロボティクス専攻
出身地
千葉県
所属部署
中道工場 設備保全課 兼 生産技術部 生産技術課
趣味
モノづくり(ロボット・3Dプリンタなど)・VR・3Dスキャン・バイク・キャンプ
座右の銘
為せば成る
経歴
2021年4月:エンジニアコースにて入社
2021年7月:生産技術部 生産性改善課
2023年10月:中道工場 設備保全課
2023年11月:生産技術部 生産技術課 兼任

DISCUSSION ー 01

モノづくりが好き。 ロボットづくり全てに携わって何かを成し遂げたい

シャトレーゼに入社したきっかけは?

  • エンジニア

    T.N

    大学時代にハード、電気、ソフトと一通り学んで、サッカーをするロボット等の開発をしてきました。
    一通り学んできた中で、大手の企業に入ると一つのことにしか携われないことが多いと思います。それよりは全体に携わって何かを成し遂げたいという想いが強かったんです。それを当時大学の就職課に相談をしたらシャトレーゼだったら全体に携われることができるからおススメだよ、と教えてもらい、説明会に行って話を聞く中で「いいな、やりたいな」と思い入社を決めました。

  • インタビュアー

    ほかの企業だとエンジニアの人は電気なら電気と分野ごと分かれて一つの分野しか仕事としてやらないと聞いたことがあるのですが、T.Nさんも含めて一つの分野を極めていくというよりは全部をやりたいっていう人は多いのでしょうか?

  • エンジニア

    T.N

    工業系の大学に入学される人って大まかに分けると二つのタイプに分かれると思うんです。
    一つ目は将来の就職のために大学に学びに来ている人、二つ目にモノづくりが根本的に好きな人。
    私は後者でモノづくりが好きなんですよね。後者の中でもいろいろ分かれると思うのですが、私はロボットを創りたい、制御・プログラム・ハードはすべて関わってくるので、それすべてに関わりたいと思っていました。大学でどんな経験をしてきたかで自分の将来像がいろいろ変わると思っているのですが、私はロボットを創りたいというのが軸にあって、先ほども言ったサッカーをするロボットの大会に出たことがありました。それはすごく過酷な経験ではありましたが、達成感もすごくてまたこの体験をしたいと思っています。

     

  • インタビュアー

    なるほど、2つのタイプがいらっしゃるんですね。何を学んできたかは別として、シャトレーゼのエンジニアに向いている人ってどんな人でしょうか。

  • エンジニア

    T.N

    そうですね、モノづくりが好きな人が向いているかなと思います。
    就職目的で学んできた人と、モノづくりが好きで学んできた人では技術を身につけるスピードが違うと思っています。
    私も趣味でやっちゃっているんですよね。その分修練する時間が違って成長スピードが違います。シャトレーゼでは成長スピードが求められる場面があり、見て学ぼうとする力というのは興味が出ると湧いてくるものなので、成長するスピードが段違いに早くなると思います。モノづくりが好きで、新しいことをやりたいと思っている人はシャトレーゼは向いていると思います。

DISCUSSION ー 02

試行錯誤の繰り返し。製造現場との連携でできるロボットづくり

普段から製造現場に入ってお仕事をされているかと思うのですが、製造現場の人とのコミュニケーションの中でエンジニアにはどういった依頼が来たりしますか?

  • エンジニア

    T.N

    大きい案件に関してはまだ私に直接話は来なくて、先輩や上司の方から話を聞くのですが、最近では年間でロボットや設備で出来そうな工程は積極的に自働化したい、どの工程が自動化できるのかという話をライン長や工場長にいただています。
    そのラインの人が製造の工程を見て自動化できるかどうかはわからないので、私達もその工程を詳しく調べてこの工程はこういったロボットや設備を使って自動化できるんじゃないかという話をしています。あと自動化するにあたってある程度稼動数がないと意味がないんですよね。食品工場は多品種少量生産というのもあり、年に3回しか生産しない商品もあり、それに数百万かけて回収が10年かかりますだと意味がないんです。自動化することで効果が出るのか等調べて予算を確保して実行するということをしています。

  • インタビュアー

    最近では人がやっていた、ケーキのナパージュ掛けを機械化していたかと思うのですが、製造現場にはどのあたりまで深く入って調べていますか。

  • エンジニア

    T.N

    ナパージュの時は実際に自分ではやっていないです。かけるだけだったので(笑)
    最初はエンローバーという設備をネットコンベアとして通すだけで良いという話でしたが、実際に動かしてみると気泡が入ってしまって色が変わってしまうことがありました。
    次にそれをロボットで人と同じようにかければ気泡も入らないのではないかという話になりました。
    協働ロボットが一台あったので、試しに水で動作検証してみたら、良い結果が得られたので、現場の原料をもらって実際にかけてみました。
    そしたら結構綺麗にできたんです。その後は出てきた課題を一つずつ潰していって、最後は品質の問題です。実際に現場の方と話し合ってできた製品に対して均等にかかっているのか、片方だけかかっていなければ、ロボットの動きを調整したり、品種もいくつかあるのでどの程度の品種に対応できるのかということを実際にやりながら少しずつ出てきた課題をたたいていく、いわゆるPDCAサイクルをずっと回して繰り返して設備を完成させました。

  • インタビュアー

    ちなみに規模にもよると思いますが、だいたい一つのものを構想段階から完成までにどれぐらいの期間がかかりますか。

  • エンジニア

    T.N

    私にロボットの話が来て、そこからロボットを触って実際にラインに導入、製造ラインで使いましたというところまでで、約半年でした。
    規模にもよりますが、試行錯誤しながら品質の確認を生産ラインの方としながらやっていくようなイメージです。今やっている内容で言うとすでに機械化が進んでいる「和栗のモンブラン」で、2023年1月に相談がありました。今のところ一年かけてやっています。
    センサーやロボットメーカーなど色んなメーカーと密に連携を取りながらいろいろ相談して作っています。基本的に全て内製で組んでいたので配線やシステムの組み立てなどは自社で組んでいます。ただしロボット単体ですとモンブランの位置などが分からないので、カメラやレーザー3次元測定器を導入し、システムとして組みあがったのは10月でした。そこから実際にお店に並ぶ製品を作るための調整を実施している段階です。

  • インタビュアー

    「和栗のモンブラン」が自動化するってとても喜ばれたんじゃないですか?

  • エンジニア

    T.N

    そうですね。とても喜んでもらえました。将来的にはこの設備を色々な製品、色々な工程へ展開できるような標準システム化を狙っています。僕が作ったロボットシステムがシャトレーゼの日本中の工場で稼働するのが夢です。

     

DISCUSSION ー 03

「モノづくりが好き」という気持ちが作るシャトレーゼの未来

モノづくりが好きだというT.Nさんですが、学生時代に打ち込んだことを教えてください。

  • エンジニア

    T.N

    私は学生時代に「ロボカップ」という大会に出場したことがあります。人工芝の上で人型のロボットにサッカーをさせるという大会なのですが、なかなか技術的に大変で、いろいろ試行錯誤してやっていました。1カ月間お風呂と食事のために帰宅して、それ以外は研究室に泊まり込みという時もありました(笑) それらの努力をしてチームで一つの目標に対して進んで行き成果を出したことがとてもいい経験でした。

  • インタビュアー

    本当にモノづくりが好きな人でないと心が折れてしまいそうですね…!

  • エンジニア

    T.N

    本当にそれは思います。今でもプライベートでモノづくりが好きな方々の集まりに行くんですけど、そこでは自分が出展してみたり、いろいろやってみたりとかしています。今も3Dプリンターや加工機を置いて作ったものを出して、そこでいろいろ情報交換をしています。そこで私が作ったものに対して、驚いてもらったり楽しんでもらったり感動してもらったりして反応を貰えることが楽しくてモノづくりを続けています。

  • インタビュアー

    ありがとうございます。シャトレーゼに入社して仕事のイメージは入社前と入社後で大きく変わることはありましたか?また、どんなところが楽しいと感じていますか?

  • エンジニア

    T.N

    入社する前のイメージで言ったら当時は「ロボットをこれからやりますよ」という話だったのですが、自分だけじゃないと思っていたんですよ。複数人いた中のチームとしてやると思っていました。これは良い面と悪い面が両方存在するんですけど(笑)。入社後に感じたことはメリットで言ったら自分発信でいろいろとできる、意見を出すと意外とそれが通るんですよね。自分がやりたいと思ったことができることがメリットです。逆にデメリットとしてほぼ全て自分でやってしまっていることです。私としては細かい所は他の新しいメンバーに任せ、まだ食品工場ではロボット化・自動化が出来ていないような案件にチャレンジしていきたいと考えています。

  • インタビュアー

    今後もっと拡大していく中でどんな後輩、どんな志を持った方に来てもらいたいと思いますか?

  • エンジニア

    T.N

    そうですね、一つ目に新しいことをやりたいという気持ちとモノづくりが好きな気持ちがある人が一番いいのかなと思います。
    正直、学歴とかも必要ですが、完全に必要かと言われたら個人的にはそうは思いません。どちらかというと入ってきてから学ぶことも多いので学生時代にある程度学んでいたら、その知識を活用して新しいことができると思いますが、一番求めているのは「自分がやってやるんだ」という【気持ち】を持った方にたくさん来てもらいたいですね。
    二つ目に、ハードだったらハード、電気だったら電気っていう専門知識を持っていると人が増えるといいなと思います。全部やっているとそれぞれの分野で深いところが見えないところが出てくることもあるので、専門知識を持つ人が増えて、チームとしてさらに向上していけたらいいなと思っています。

  • インタビュアー

    今後のシャトレーゼの方向性も含めてT.Nさんのこれからの目標を教えてください。

  • エンジニア

    T.N

    学生のうちに学生でしか楽しめないことは楽しんでいただきたいなと思います。学生のうちは時間がたくさんあると思います。時間をたくさん使って楽しんでください。社会人になると時間の代わりにお金を使えるようになります。学生時代にはできなかった、お金をたくさん使ってできることもあると思います。今できる「楽しい」と思えることをやっていただきたいです。